カポの話。その1

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土曜日定期の路上演奏ですが、今日はお休みしました。

現地、20:00は曇りだったので、やってやれなくは無かったかと思います。
先週からすでに街は選挙モードで、落ち着き無くざわついた感じも覚えていたので、腰が重かったのが真相です。

ツイッターでフォローしている、路上の歌うたいの方なんかが、「21:00~〇〇でやります!」と呟いてるのを見ると、なんとなく引け目を感じる夜となりました。
まぁ、彼なんかの場合は、機材的に身軽にあちこち動けるんだろうとは思ったんです。
でも、私も安物だけどガットギターがあるにはあるんで、やはり、天候不順だ、選挙だは言い訳ですね。

さて、それで。
以前から「何かコラム的なものを」と、ニコのリスナーさんからの要望もあったので、路上後記の投稿がないときは、なるべく別な記事を上げてみようという心持ちなのであります。
ちゃんと続けられるかは自信がありませんが。

 

カポの話。

 

去年の春ごろから、数十年ぶりにカポを使いはじめました。
それまでは、「移調にカポは必要ない」「着脱が面倒」「見た目が格好悪い」「フレット全部使ってこそギター」と、あれこれ理由をつけて購入しておりませんでした。
ホントは買うお金がもったいなかったから、というのが一番だったんですけれども。

カポ購入のきっかけは、ネット回線を使ったセッションでした。

私一人で弾き語る場合。
ギターアレンジをガチガチに固めるので、実際のところ移調はかなり面倒な作業となります。
そのアレンジも、開放弦をなるべく多用したものなので、多少の高い低いは目をつぶって、歌唱を伴奏に合わせねばなりませんでした。
以前は、しっかり声を出せる環境に無かった事もあり、どうしてもボソボソ歌唱の低い声域に合わせるアレンジが多くなっていたのです。

ところが伴奏の場合。
歌う人の、声の魅力が出やすいキーを提供する必要がありました。
同時に、私のアレンジが移調によって簡略化される事はあってはならない事でした。
でも。
先に書いたように、1曲1曲をそれぞれの方に合わせて移調し、新しいアレンジでちゃんと伴奏できるようになるまでには、また膨大な時間がかかります。
なので、やむを得ず、カポ購入となった次第です。

そして今年。
私は、だんぼっち(=簡易防音室)配信や路上演奏で、声を張れる環境にあります。
私自身も、これまでのアレンジでは、歌唱に不都合が出てきたのです。
結果、路上用に、少し大きめ(=失くさない為)のカポを買い足しました。

昨年、楽器店で、カポを手に取った時の事を覚えています。
正直、“負けた“気がしました。
今も、カポを使うたびに負けた気がします。
移調に「カポが必要」となりましたが、それ以外のカポを使わない理由は、何も変わらないわけですから。

演奏中、カポによって分断された、向こう側のフレットが目に入ります。
そのたび、振動する事のない、失われた低い音をもったいなく思うのです。

(つづく)

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